自ら山へ入り、熊や猪や鹿や鴨などを撃ち仕留め、
それらを自身の店で振舞っている。
東京からも、有名なフレンチのシェフが、
お忍びで何人も、そして何回も訪れるらしく、
最近は噂を聞きつけて、海外のシェフも来られるそうだ。
なぜ、そんなにシェフたちを魅了してしまうのか?
それは面白いことに、全く調理をしないからだという。
塩のみで火を入れ、彼曰く、「ソースは嫌い」(笑)
そのままを、まさに食らう。
それでも、それらを口にした三ツ星シェフたちは、
「これが一番旨い!」と唸ってしまうらしい。
私もいただいたことがあるが、本当に感動する。
カラダに染み渡る領域が、本当に深い。
いのちを頂くというのはこのことかと、本能でわかる。
ダイレクトに、自分のいのちに届くのがわかる。
そして不思議と、その動物のいのちに対する感謝の念が
自然と湧くのである。
自然と湧くのである。
とうことを述べておきながら、ではあるが、
私は、フレンチやまた懐石料理なども本当に芸術であり、
伺うことはあまり無いが、魂を揺さぶるお料理に出会うと、
やはり、感動してしまう。
そこには、素材のエネルギーとともに、
シェフの魂からのエネルギーもこめられている。
それぞれに、違う悦びと感動がある。
食べるということは、自分以外のものを、
食べるということは、自分以外のものを、
物質的にもエネルギー的にも入れるということ。
それによって、いのちの循環がおきている。
食べることへの、
他のいのちへの、
またそれを繋げてくれる人への、感謝を忘れたくない。
他のいのちへの、
またそれを繋げてくれる人への、感謝を忘れたくない。